沼の底
音楽を聴く、映画を見る、本を読む。
これを楽しめなくなったら、仕事を辞めていい。
それはただのうつ状態だから。
私のレッテルはまだ「ひきこもり」なのかな。
自分の生きづらさを考えた時に、どうにか解決したいと藁にすがった時に、
検索するワードはいつも「ひきこもり」。
愛着障害も、サバイバーも、アダルトチルドレンも、ADHDも、HSPも、
自分に当てはまるのかな。
もうそろそろ「普通」を諦める頃かな。
コンビニ人間みたいに、コンビニに戻って行く時期なのかな。
でも私にはコンビニに替わる存在もないよ。
見える世界
相変わらず、他人の世界に振り回されてばかりの毎日を送ってます。
約1年半前、東京に引っ越してきて秘書の仕事を始めてたものの半年で辞めて、今はウェブデザインの仕事をしてます。やっと貯金が30万円溜まった、そんな生活です。電子レンジはなく、炊飯器もお箸もなく、部屋はぐちゃぐちゃで、昨日は水道が止まりペットボトルのお水で身体を拭き、郵便ポストはパンパン。寝付きが悪くて朝方4時に寝て、8時に起きる生活。猫をかぶるのにも疲れて、無表情で無口な毎日。youtubeでねこ動画を見ながら死ぬのを待ってる。あとどのくらい生きるのかな。日銭を稼ぐだけで精一杯。本当は自分のことと両親のことが嫌いなのに、それだけなのに、気を紛らわせるためにどうでもいい他人を嫌ってしまう。世界を嫌ってしまう。
秋と私
9月のこの時期の気候が好きだ。
脱ひきした後、がむしゃらにバイトしてて、
電車通勤ではずっと下向いてて。
それは夏の暑い時期だった。
そんな日々を続けていたある時、
最寄りの駅の椅子に座って電車を待ってる時に、
あれなんか涼しいって。
初めて季節を感じて嬉しかった。
それまでひきこもっては、外に出たり
そんなのを繰り返してて季節を感じる余裕もなくて。
秋ってこんな気候なんだって感覚を感じる事ができた。
毎年毎年この時期が来たら思い出す。
あの頃からもう10年以上過ぎた。
もっと気楽で幸せでいて良かったのに。
背伸びをして、無理して演じて、
周りに認めてもらえるように生きなくても良かったのに。
あなたの周りには「普通になれ」という人しかいかなったでしょ。
今は「普通」を目指すのが苦しくて苦しくて。
元に戻れないことを知りつつも、
引き返すのには勇気がいるよ。
ひとりごと
最近、夜は涼しい。
洗濯物を部屋干しして窓を開けたら、
涼しい空気と共に洗剤のいい香りが部屋に広がる。
気分が和らぐ。
のんびり暮らしたい、自分のペースを保ちながら丁寧に暮らしたい。
でも隣には誰かいてほしい。
悩みから寝逃げしてるような休日の過ごし方じゃなくて、
悩みも忘れた穏やかで無駄な過ごし方をしたい。
下を見ては安心し、上を見ては嫉妬して
生きることを疎かにしない。
外に出ると悔しさを感じることがあるけど
この悔しさは本物なのかな。
Suffering
傲慢で無神経なのはどっちだ
ただ残酷に
誰でもいいから痛めつけたかった
---まほろ駅前多田便利軒より抜粋---
誰かに認めてほしいと思う気持ちが、自分の人生の道筋を決めてしまう。
人が羨む仕事、人が羨む生活、人が羨む容姿。
私には無理だと途方にくれる。
両親にずっと「普通になりなさい」って言われ続けてきたけど、
最近になってそれは「出来損ない」って意味だったんだなって。
変わってるとか、道を外れてるとか言う意味じゃなくて
出来損ないっていう意味だったのかなって。
この出来損ない、いい加減にしろよって言う気持ちを
「どうして普通にできないの」って言う言葉に変えて
彼らは私と向き合っていたのかな。
尾美一の回
いいか二人とも
涙っつうのはな、流せば辛い気持ちや悲しい気持ちも一緒に洗い流してくれる便利な代物だ
だがいつか二人も大人になったら知る
人生には涙なんかじゃ流せん大きな悲しみがあることを
涙なんかじゃ流しちゃいかん大切な痛みがあることを
だから本当に強い人間ってのは泣きたい時ほど笑うのさ
痛みも悲しみも全部抱えて、それでも笑ってヤツらと一緒に歩いていくのさ
今は泣きたい時には泣けばいい
でもいつか二人もそんな強い侍になれ
---銀魂 尾美一の台詞より抜粋---
悲しくて辛い時は、その気持ちを共有できるような作品を見る。
一人で悩んでるには変わりないはずなのに気持ちが落ち着く。
その先は
就職して、一人暮らししたら出来上がり。脱ひきして、学校に通いだしたら終わり。心の中は何も変わらないのに、元に戻ったとか、やっとちゃんとまともになったとか。本当はこんなことしたくない、その気持ち自体は間違いも正解もないでしょ。どうしても腑に落ちない、自分の人生だから諦めきれない。どうしてこんなにも辛い。
仕事は続けて、一人暮らしして自分の空間を作って、毎日こつこつとした生活を過ごして、そうやってお金を貯めて、それからその先は。
年齢を重ねるにつれ症状は重くなる。思春期の心の揺れと言い訳できてたものが消えて残ったのは本当の問題。心は目に見えないものだから、自分の気持ちの行方を一度追い始めたら、ずっと追い続けていないといけなくなる。
音楽に癒される。中国映画の雰囲気に癒される。良い香りに癒される。美味しい料理に癒される。暖かい紅茶に癒される。一人の空間に癒される。ふかふかのブランケットに癒される。辻仁成のツイートに癒される。暖かい人の笑顔に癒される。
今日のBGMは宇多田ヒカルとワンリーホン。10年以上も前から好きな曲を聴いて、仕事で薄れた自分を取り戻す。